庭に池や水盤を自分で作る方法と費用の全て(DIYで池の作り方)

お庭に池の欲しくなる理由はなんでしょう。金魚や鯉などのお魚を飼うため?お庭の景観として水辺の存在の必要性?水生植物の水蓮や睡蓮の居場所を確保したい方もいるでしょうし、お子様の水遊び用に水辺の必要な方も居ておられるでしょう。お金を沢山使うのは嫌、手間がかかるのも嫌な私には2人のやんちゃ坊主がいます。

子どもが水棲生物を捕まえて帰ってくるのが我が家での池を造る理由でした。学校からの帰り道にランドセルを放り出して水田の中や用水路を覗き込み、両手の指の間全てに赤腹イモリを挟んで帰ってくる長男。次男はサワガニ採りとオタマジャクシにハマっていました。プラスチックの容器にしばらく飼っては放流する生活をしてはいたのですが限界が有ります。お庭にプラスチック容器が並ぶのも余り美しく無い上に日が当たると暑くなりすぎてすぐに弱ってしまいます。

  

重い腰を上げて庭の木陰に池を造る事にしたのは5年くらい前の事でした。今ではトノサマガエルが越冬しながら棲みつき、メダカやタニシ、エビなどが代々子孫をつなぎながら生きています。

ここでは庭に池や水盤を自分で作る方法と費用からメンテナンス、ビオトープ化のコツに至るまでを紹介したいと思います。

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睡蓮鉢を地面に埋め込む形で池を作りました

長男が全ての指と指の間に赤腹イモリを挟んで帰って来た日、私は池作りの決心をしました。彼はその前にも近所の老人と一緒にバケツ一杯のカエルを連れて帰って来た事もあるのです。虫を含む生物をそんなに怖がらない私もそんな大量の生物を家の中に持って入られるのは嫌だったので、これは何とか水際での対策が必要と感じたのです。

我が家には大きな焼きものの睡蓮鉢が貰い物としてありました。直径75㎝深さは35センチ位です。大きいのは素晴らしいのですが胴体には龍のデザインが施されてそのまま使う気にはなれず長らく放置していました。水を張ると二度と動かせないと感じていたので水は張らず、ボールやラケットなどが放り込まれていました。デザインに気に入らない鉢も地面に埋め込んでしまえば良い池になるかもしれないとの発想でした。

それで前庭の木陰に埋め込む事にしたのです。主婦の割にはツルハシやシャベルを使う機会も多い私でもソコソコの重労働でした。もう少し掘りたいというあたりで隣にある塀の基礎に行き着いてしまったので、そのレベルに鉢を置く事にしました。元の地盤レベルより鉢の縁が高くなってしまうのですが、穴を掘った時に出た土を緩く盛り上げると上手く収まりました。

鉢の設置に当たっては注意するべき事が幾つかあります。まず水平に設置する事。鉢に渡した真直ぐの棒に水平器を当てて調整しました。水平器のない場合は透明のチューブに水を入れて弛ませる事で水平を計る方法があります。もうひとつは鉢の外側の土を下から丁重に入れておく事です。私の使った睡蓮鉢はどっしりと重いものでしたのであまり心配はいらなかったのですが、沢山の水をいれると容器だけでは水圧に耐えにくいかもしれないので埋めた容器の周りにはしっかりと土が入っている方が良いと思えるのです。睡蓮鉢からのオーバーフローを想定して一番上には少し荒めの小石を入れる事にしました。周りからの砂の流入は避けたいので縁が少し出るくらいの高さが良いと思います。

ほんのこれだけの事で池作りの第一歩は終わったのです。

作る前に考えておく事

池を作り出してちょっと驚いたのは掘り出した土の量でした。埋める鉢より多い量の土が出ます。多少は周りを埋めるのに使いますが残りをどのように使用するのか又は破棄するのか考えておく必要があります。都市部で残土処理をしようと思うと意外に高い料金がいる場合もあります。私は鉢の周りを盛り上げるのに合わせて全体に山を作るのに使いました。鉢が山の頂点にあるのはデザインが良くないと思ったので鉢の後ろには丸太を立ち上げて壁を作り壁の後ろ側からなだらかに斜面になるようにしました。その斜面にはバナナの木に似た芭蕉が植わっています。冬場は全く葉が無くなり、夏になると大きな葉が水盤に濃い影を落とすのでこの水盤の環境に大きく作用しているようです。

どのような環境に池を作るかでその後の生態に大きく影響します。既にプラ容器で日差しの暑さで生き物が弱って行くのを実感していた私は夏場にはしっかり木陰になる場所を選びました。日の良く当たる場所にも石臼が置いてあるのですが水質と藻の付き方が全く違います。水槽で魚を飼っていた時にも実感したのですが太陽の光が当たると緑色の藻が大量に発生し、手に負えなくなる事が良くあります。ただし日の良く当たる広い場所に地面とほぼフラットな池を埋め込むとトンボが産卵するそうです。これを狙って畑の真ん中にわざと池を作っている友人もいました。

作る場所の選定でその他に重要と感じた事は排水の仕方です。オーバーフローからの排水は大きめの石で小川のように誘導してみました。当時は上手く流れていたようですが今は埋もれてしまって見当たりません。でも豪雨の時でも土などが流れて困った事はないです。それよりも大変なのはメンテナンス時の排水です。 基本的に私の池はメンテナンスフリー(つまりメンテしない)ですがどうしても落ち葉が溜まったり苔や緑藻の大量発生に合った時は多少水を入れ替えたり壁面の藻をザックリ取り去ったりします。そんな時に大量の水を排水する必要が出るのですがお魚などの生態がいるのにバケツで掻きだすのも嫌なのでサイフォンの原理を利用する事になります。

サイフォンの原理での排水は水で中を一杯にしたチューブを使います。片方を池の中へ、もう片方を池の中の端よりも下になるように外側に出して水を放出しますとサイフィンの原理で池の中の水が外へ排出されるのです。これは熱帯魚を飼う水槽で良く行われる事なのですが、地面より低いところに設置される埋め込み式の池には中々不利です。池よりも低い排水出来る場所が必要だからです。そのかわりホースが山を越えていてもある程度の長さであれば流れて行きますから放出側を排水溝の低いところまで引っ張れば上手く行く場合もあります。この方法が使えれば水槽のメンテナンンスと同じように排水の時に魚のフンやゴミを掃除する事が出来るのでとっても便利です。

つまり、池の設置場所を決定するにあたり排水の出来る池より低い場所が近くにあるかどうかでサイフォン式の排水が出来るかどうかが決まります。もちろん池の底にバルブを付けて排水をする事が出来ればそれにこした事はないのでしょうが、そのためには排水升まで排水管を直結しなければなりませんし随分と大掛かりな工事になりますね。

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池や水盤をつくる材料:色々な埋め込み型池

残土の処理方法と設置場所、排水方法の確認が済めば埋め込み型の池は穴を掘って容器を埋めるだけです。水平設置と鉢回りに土をしっかり入れる事に気を使う位の事です。私は手持ちの睡蓮鉢を使いましたが焼きものの睡蓮鉢はソコソコの値段がします。大きな物を購入する場合は数万からの金額がかかります。他にはどんな容器があるのでしょう。色々な事例を紹介したいと思います。ちなみに焼き物以外の容器は基本的に黒い色を推奨します。空色やその他のビビッドな色がお庭の景観を壊さないようにとの考えからです。それに池にすると水中に必ず苔が生えます。それは水中の環境のためにもある程度はあった方が良いと思えるのですが鮮やかな色に生えると気になってしまうからです。そしてここで紹介する容器は大体満水で80Lから100Lの物です。魚など生体のためには環境が急激に変化しないためにある程度多めの水がある方が良いのです。

焼き物の睡蓮鉢

直径が50㎝を超えると急に高くなります。他の容器と同じ位の容量になると20,000円位から。焼き方などにより値段の巾がありますが埋め込んでしまう事を考えるとあまりに高いのはもったいないですね。縁の形状などはどの素材より高級感があります。

発泡スチロールの鉢

私のお友達はうちの池を見た時にメダカが越冬しているのを見て驚いていました。彼女の睡蓮鉢ではメダカが越冬しないらしいのです。私たちはメダカの越冬出来る理由を埋め込んでいる事での温度管理の良さと、水量の多さからの水質の良さと推測しました。そこで思い立った彼女は自宅の北側の庭に埋め込み式の池を作る事にしたのです。彼女が選んだ容器はなんと発泡スチロールでした。私の睡蓮鉢と変わらない大きさなのに重さは一キロしかありませんでした。そのまま置き式でも使える強度設計のようでしたが発泡スチロールの柔らかさは埋めて使う方が有効だと言うのが私たちの結論でした。黒い発泡スチロールですので縁も全く気にならず、3年経った今でも全く大丈夫です。発泡スチロールという素材は断熱材にも使われる位ですから急激に温度が変わらないなど、生体にとっても良いセレクトだったかも知れません。今ではモリアオガエルが卵を産みにくる位の良い環境です。直径75センチでお値段は5,000円までです。

トロ箱の水盤

後輩の家に行くと子ども達のためにトロ箱で作られた2段になった置き式の池がありました。トロ箱ってご存知ですか?セメントを混ぜるためのフネとも呼ばれる箱です。90×60㎝に高さが21㎝位のものともっと小さなものがあります。それらが2段にずらして積まれてありました。丁寧に後輩の作った網かごの蓋まで付いていました。中を見て納得しました。上の小さなトロ箱は水位を高くして小魚が、下の大きなトロ箱には少しの水でカニやらヤゴやらたくさんの水棲生物が入れてあったのです。網かごの蓋が付いているので羽化したトンボまで棲息していました。ホームセンターで売っているトロ箱は緑色が多いのですがネットで丁重に探せば黒いトロ箱が売っています。難点は深さが21㎝と少し浅い事です。お値段は大きいものでも2000円までと格安です。

角形プラスチックタライ

この浅さの難点を克服しているのが角形タライです。深さが。29㎝あるので良いと思います。容量はトロ箱と同じ位なのですが深さがある分底面積が狭くなります。75.5×53.5㎝です。お値段は2500円までと、トロ箱よりは少し高いですがお安いと思います。これも難点が一つあります。縁になる部分に支柱用の穴やオーバーフロー用の穴があいているのがデザイン的に少し気になります。レンガなどの仕上げが上からかぶせる事が出来るなら良い出来上がりになると思います。そして200L位まで大きい物も見つける事が出来ます。

FRP 製の池

FRPってご存知ですか? FRPとは繊維強化プラスチック(Fiberglass Reinforced Plastics)の略称で、ガラス繊維などの強化材(補強材)で補強したプラスチック、という意味です。FRPは強度・耐水性・成型性など数々の優れた特性を持っていることから、例えば船舶、水槽、バスタブ、波板、自動車、屋根材等として広く使用されています。このFRPで作られた池は沢山売られています。どこかで見た事のある和風の不定形の池を思い出してください。あれがFRPです。値段は少々高いです。ここでは同じ位の水量のものを紹介しているのですが安い商品の約十倍します。20,000円位です。ただし、強度のある素材ですから大きなサイズまでそろっています。高いという点をのぞけば埋め込み型池の王道とも言えます。

庭につくった水盤をプールにも使いたい方へ

ここまでを読んでプールに使えないかと言う方が居らっしゃるでしょうか。結論から言うと使えます。先ほど示した中で発泡スチロールの鉢だけは表面が柔らかいのでお勧め出来ませんがそれ以外のものは使えると思います。ただし埋め込むのがミソ。なぜならサイズ的に安定感と強度に不安があるからです。水だけでも70Lつまり70Kgある上に人が出入りするのですからね。埋め込む事で倒れる心配もなければ埋める事により土でも重さを支えますから外に置くよりは安心という訳です。

ここでもコツはあります。先ず池や水盤として使う時よりも縁を高く設置しましょう。ビニールプールの時でも経験するようにプールの中に砂が入ると中々不快なものです。縁が低いと雨の日に砂が流入します。ですから縁は少し地面より立ち上げる方が良いと思えるのです。見栄えが気になる方はレンガなどを立ち上げてモルタルで固定するなどの工夫をしましょう。

排水と給水もよく考える必要があります。給水はホースで引っ張る事が出来ますが、排水は最低でもサイフォン式が使えるようにしたいです。池と違ってプールの水はすぐに汚れますし、水の入れ替えが頻繁になるからです。

私がプールを作らなかった理由は簡単です。子どもはすぐに大きくなってしまうので必要なくなる日が早く来ると考えたからです。子どもが小さいうちの数年はプールとして使用してもその後は池や水盤として使えるようにしておいた方が良いのではないでしょうか。

防水シートやFRP防水を使った本格的な池と水質の話

イギリス人の友人は防水シートで池を作りました。池用の防水シートは「プールライナー」とか「ポンドライナー」という名称で売られています。彼は自然派な生活を好む人でした。そしてイギリスでは自分で家や庭などを造る文化があるのです。彼は古家の解体も自分でやりました。新しい家も出来る限り自分で施工したのです。基礎と柱梁の建て方、屋根以外の木工事は自分でやりました。設備は法規の関係上自分でやる事は出来ません。資格が要るのです。

穴を掘った場所に防水シートを引き、周りを岩などで抑えるのがおおよその流れです。彼はそんなに凝って周りを作っていませんでしたがレンガや板石で周りを囲めば素晴らしい池になります。しかも形が自由ですが尖った石などで防水シートに穴があかないよう配慮が要ります。難点は一枚のシートで敷くためロスが多い事です。埋め込み式と同じ80Lの水量の池でも3M□位の物が要ります。そうするとシートだけで10,000円位かかる事になります。

FRP防水という方法もあるのですが何もない所からだと施工がちょっと難しいです。既にある池が水漏れで困っている時ならばやってみても良いのではないでしょうか。

穴を掘った場所にブロックを積んで大きな池を作る方も居ますね。初心者には向かないと思います。ブロックの上からモルタルを塗り付けて仕上げるのですがコンクリートやモルタルというのは強度のアルカリ性ですのでアク抜きをしないと生体が死んでしまいます。このアク抜き材もソコソコ高いので初めて作るにはモルタル造は向かないという事です。

そして、どの施工方法の池でも同じく重要なのが生体を入れるタイミングです。池や水盤が出来たと喜んで水道水を張り,すぐに生体を入れるとまず死んでしまうでしょう。水道水には塩素が入っています。これを中和してからでないと大概の生き物は死んでしまうのです。中和剤は観賞魚コーナーで売っていますが池ほどの水量となると結構高く付きます。我が家は川や用水路が近かったので問題がなかったのですが、自然の水が手に入らない方は水を満たした後、水草でも入れた状態で1週間以上放置してみてください。うっすらと白濁した後ピカピカと光るような水になってくれば最高です。それまでは一度にたくさんの生体を入れないでください。水質を安定させるにはニトロソモナストいうバクテリアの働きが必要になります。とくに生体を入れると糞尿でアンモニアが発生するのですが、このバクテリアが沢山居ればお水がピカピカと光るようなツヤのある感じに見えます。最初は中々この状態にならないかもしれませんが水量の多い池の場合一度安定すると中々崩れなくて助かります。水道水よりは川の水や雨水の方が早く立ち上がりますし、水道水に池の水などをバケツ一杯でも頂いてくる事で早く安定した覚えもあります。ですが田んぼの水や田んぼの土は絶対に入れないでください。基本的に植物を育てるための水や土は栄養価が高過ぎて池には向きません。

庭に作った池のビオトープ化のコツ

我が家に池が出来た事でやんちゃ坊主達は大喜びしました。毎日のように水棲生物を連れて帰っては池に放って観察しておりました。両手一杯にカエルの卵を持って帰って来た年は水面が黒くなる位のオタマジャクシが発生しました。もちろん生き物が昇天してしまう事もあるのですが、そこは自然の摂理。自然に分解されるつもりで放っておいても大丈夫でした。人間の住まいに近い人工的な場所では、小さくても生き物が死んでいればものすごく気になるところですが、少し離れた庭の端では余り気にならない上に分解されて居なくなるのも早い気がします。

我が家がプールを作らなかった理由の一つに川遊びの出来る川が近い事がありました。十分ほど山道を歩けば少し整備された居心地の良い川があるのです。その川で子ども達は小魚を良く捕まえていました。モンドリという仕掛けで川ムツの幼魚を捕まえるのです。この川魚を放った時の池は大騒ぎでした。先に住んでいたメダカが追いかけられて落ち着かない生活になったのです。川で捕まえた川ムツの幼魚は入れない約束になりました。一緒に入れる生物のマッチングも大切なのですね。

私の水盤池は現在では沢山の生物であふれています。池を作った事で増える生物は実は池の中だけではありません。池の中にはもちろんメダカやタニシ、エビを飼っているのですが、その他にもかえるが数種類出入りしています。冬場に近くを掘り起こしたとき冬眠中のトノサマガエルと出会ってしまった事があるので、どうやら棲み付いているようです。去年の事ですがイタチが庭にやってきました。もとより適当に田舎なので鹿だの狸だのほ乳類にも沢山合います。毎日のように庭を通り過ぎて行く中である日振り向いたイタチの口からはカエルの足が出ていました。ギョッとしましたが今年も沢山のカエルが棲息しています。

ビオトープ初心者は私のように夏には日陰になる場所に水盤を設置されるのが良いと思います。夏の日差しが生き物にとって一番過酷な事は解りやすい事だとは思いますが、とくに水盤や池など閉ざされた範囲で生きるものにとっては水質と水温は生きるか死ぬかの問題です。日差しが強く当たる池は苔や藻の繁殖が激しく、管理が難しくなります。我が家では冬は日が当たるものの夏はほとんど当たらない環境です。春先に繁殖しようとする苔や藻も直射日光が当たらなくなれば少し落ち着いて濁りかけた水も透明に戻って行きます。5月頃にメダカの産卵用にホテイアオイを入れるのですが、それが役立っているようです。

池の中に居るのは生き物だけではないです。池の底にレンガを置く事で高さを調節して砂利の入った植木鉢を入れています。中には寄せ植えの水草を入れるのですが、水草は水の中でも空気中でも葉が出るものが多いので水深がほんの5㎝位になるような設定にしました。満水の時ならばメダカが出入りしてボウフラを食べてくれる高さです。その鉢を流木などで少し飾っています。水連を最初は植えていたのですが上手く育ちませんでした。水連や睡蓮はもっと日差しが要るようです。

始めの方にも書きましたが広くて日当りの良い所ならトンボが寄って来て産卵するなど環境に寄って棲息する生体が違います。自然の形を観察しながら周りに植物が少しかかっているなども居心地の良いビオトープになるコツだと思えます。

庭に池や水盤を自分で作る費用と予算のまとめ

紹介した作り方での予算をまとめました。下の予算では池の周りの仕上げに付いては書いていません。例えば縁の周りに一周レンガを回すだけで12,000円+モルタル代がかかります。

まずは埋め込み型です。周りにレンガや石などで縁取る場合は別途必要になります。

焼き物の睡蓮鉢

直径75センチで深さが35㎝だと20,000円位から。直径が50㎝を超えると急に高くなります。重いので設置する時は一人ではやり難いかもしれません。

発泡スチロールの鉢

直径75センチで深さが35㎝でお値段は5,000円までです。同じようなサイズの焼き物に比べれば随分と安価です。プールには向きません。

トロ箱の水盤

90×60㎝に高さが21㎝で2,000円までと格安です。サイズも幾つか、ネットでは黒色もあります。難点は高さが低い事。

角形プラスチックタライ

75.5×53.5㎝に高さが29㎝で2,500円。まあまあ安いです。そして200L位まで大きい物も見つける事が出来ます。難点は縁のデザインの悪さ。

FRP 製の池

安い商品の約十倍します。他と同じ位の容量で20,000円位です。ただし、強度のある素材ですから大きなサイズまでそろっています。

防水シートの場合です。この場合も周りの石やレンガは別途必要です。

防水シート

3M□位で10,000円位です。防水シートの場合はシートを抑えるためにも縁取りはほぼ必要です。

ブロックとモルタルの場合です。

ブロック

ブロック24個で4,800円 モルタル約7,000円 アク抜き材8,000円 プールコートを塗ると良いそうですが中々大変です。ちなみに本当にアク抜きに一番良いのは大気に晒す事だそうです。

メンテナンスのまとめ

その他、ここでは紹介しませんでしたが池に循環器装置やエアレーションの事を知りたい方も居ると思います。まず、なぜ循環装置やエアレーションが要るのかを説明いたしますと全ては水質のためです。たくさん鯉が泳いでいる池などには必ず付いていますね。循環器装置はメダカやエビなどの小さな水棲生物でのビオトープには必要ありません。鯉の池に循環器装置が必要なのは生体の大きさが大きくて数が多いからです。常に環境を整える必要のある池で、ビオトープとは真逆なのだと理解しています。エアレーションも屋外のビオトープ的な池には必要ないと思います。なぜなら雨が降るたびに水盤をたたく雨粒が池の中に空気を運び入れるからです。逆に雨の当たらない金魚鉢は生体が一匹でもエアレーションが必要です。

という事で今回は水質を整えるために使うこれらの装置を割愛させていただきました。池を作る前に室内の水槽で熱帯魚を飼ったり水草を育成してアクアリウムを楽しんだりしていたので、我が家にはエアレーションのシステムもポンプも持っていたのですが使いませんでした。

 

メンテナンスがあまり必要ないこのシステムでも必ずヘドロは溜まります。3.4年に一度くらいは上の方の割合に澄んだ水と共に生体をバケツ等の別容器に移し、サイフォン式かバケツで掬い出す方法でヘドロを抜きます。ヘドロを触る前にいかにたくさんの水をキープ出来るかが後の水質と環境に影響するので家中のバケツ総動員での作業です。水もヘドロも完全にとってしまう必要はありませんが苔類が多すぎればザッとこそげとります。絶対に容器の中をピカピカに奇麗にしようとしては行けません。ヘドロをとる意外はそっと置いておいてほしいくらいです。全ては新しい水になった時にバクテリアが繁殖するためです。

池の中が抹茶のように緑色になる事があります。これは水の中の栄養が多すぎてアオコが発生したためです。メダカにえさをやり始めるとアオコが発生する事が多いです。環境が整うと餌はほとんど必要ありません。アオコは有毒なのでほっておかない方が良いです。半分位水を抜いて入れ替えましょう。メダカに餌をあげ忘れるようになるとピタリと止みました。直射日光を当てない事も重要です。

アオミドロも発生するでしょうがこれは有害ではありません。ただしあまりに多いと景観にも悪いので梅雨の前頃にザックリと取り去るようにしています。我が家の場合その頃から後は直射日光が遮られるので余り繁殖しません。タニシやエビが居る事も有効のようです。

アオコもアオミドロも水の中の栄養が多すぎる事が一番の原因です。土を入れていないか餌をあげすぎていないかを考えた上、半分までの水の入れ替えをする事と栄養を使ってくれる水草や浮き草を入れる事で改善します。

まとめ

1.私は大きな焼き物の睡蓮鉢を地面に埋め込む形で池を作りました。難しく考えるよりまずは簡単に始める事をお勧めします。
2.作る前に考えておく事、残土の処理の仕方と環境、排水の仕方。サイフォン式の排水が出来ると便利。
3.埋め込み型の池には色んな種類があります。お値段も様々。
4.最初のうちはプールとして使っても良いですよね。その場合給排水をより厳密に想定する必要があります。
5.防水シートやFRP防水を使う事で大きな池を作る事も可能です。モルタルを使うと生き物を飼うためにアク抜きをしないと行けません。
5.ビオトープ化のコツ。池を作る場所によって棲身付く生物は変わってきます。マッチングも大切。初めて作るなら直射日光の当たらない所がお勧めです。
6.予算まとめ。高い予算のものでなく、まずは低予算で初めてはいかがでしょうか。
7.メンテナンスまとめ。時々水を半分位入れ替えましょう。数年に一度はヘドロも取り除きます。アオコとアオミドロには対策が必要です。

本来のビオトープはもっと定義の難しいものだそうですが家庭内のビオトープはこの程度の厳密に温度や環境管理をしない池と捉えています。 まずはお手軽な埋め込み型の池を作ってみてはいかがですか?容器を高い物にしなければ5,000円から10,000円位で出来ます。 あなたのお庭にも自作池を作ってみませんか?穴を掘って埋めるだけでこんなにお庭が豊かになるのかと、感動する事請け合いですよ。

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