子どもに対し余裕がない親が落ち着きのある大人親に変わる6つの方法

お子様をお持ちの親御さん誰にとっても、育児は相当大変な一大事業。しかし、同じような境遇でも、余裕を持って育児を楽しんでいるようにみえる人もいれば、余裕を失い、ついイライラしたり、カッとなったりする人も。「どうしていつもこうなの?!」「もっと落ち着きのある大人な親になりたい!!」と、その度に後悔している方も多いかもしれませんね。

……その違いは、どこから生まれてくるのでしょうか?

もともと子ども好きで、落ち着きのある大人の態度で子どもに接することのできる人も確かに一部いらっしゃいますが、なかなかそれは難しいですよね。

そこでこの記事では、「心の持ち方や考え方」という角度から、落ち着きのある「大人親」になるための6つの方法をご紹介します。

心の持ち方、考え方を少し変えることで、誰でも余裕と落ち着きを取り戻すことが可能なはずです。

以下、順にその方法をご紹介します。





1.子どもの「世界観」を知り、楽しむ

まず、大人としての自分のものの見方を押し付けるのではなく、子どもと大人は生きている世界がそもそも違う、ということを知りましょう。子どもが見ている世界は、大人が見ている世界とは違うのだから、その違いを前提としてまずは受け入れることが、子どもに振り回されない落ち着いた大人親になるためのファースト・ステップです。

さて、子どもが見ている世界、子どもの世界観とはどのようなものでしょうか。

子どもの世界観やものの見方について、発達心理学・教育心理学などの分野では、長年研究が重ねられてきました。その中で有名な理論を一つ、ここでご紹介します。

スイスの心理学者ピアジェ(Piaget, J.)の「認知発達理論」によれば、子どもの心は次のような段階を経て成長していくと考えられています。

感覚運動期(0~2歳頃)

赤ちゃんが感覚と運動との対応のさせかたを覚えていく時期です。

この時期を通して、子どもは少しずつ外の世界の存在を知り、外の世界と積極的に関わり始めます。この時期の子どもにとって、世界とは、大人がみているようなものとは全く違います。彼らにとっての世界は、「見えている=存在している」「見えてない=存在しない」。 どういうことかというと、よく、「いない、いないバー」をすると、赤ちゃんはとても面白がりますが、あれは何もない空間に突然顔が出現したり、突然消滅したりしているように見えているそうです(確かにそれは面白いですね!)

こんな、赤ちゃんならでは視点を知り、一緒にワンダーランドを共有して楽しんでみてはいかがでしょうか。この時期は成長もとても著しいので、その変化を見ているだけでも、毎日新鮮な驚きがあるはずです。

大人になると、成長しているという実感を普段どうしても感じにくくなりますが、子どもがすくすく育つ様子を観察して、自分もそれに寄り添うことで、親としての成長をあらためて感じられる、ということもあるのではないでしょうか。子どもが成長しているということは、親も一緒に成長している、ということです。子どもとの関係を一方通行でとらえる子育てではなく、双方向の関係でとらえると、違う発見があるでしょう。

前操作期(2~7歳頃)

表象(シンボル)を扱う機能が発達し、ごっこ遊びや模倣を盛んにするようになる時期です。

男の子なら戦隊もののヒーローや、女の子なら着せ替え人形など、自分を対象に投影して、特定の役割を演じるような遊びに熱中します。

また、そのような遊びだけではなく、普段の大人の行動を観察して、真似ることも多くなります。そんな大人の「鏡」として育っていく子どもの姿をみて、自分自身のことについて新たな気づきがあるかもしれません。そのような視点で、この大変な時期の子育てを少しでも楽しめるようにしてみてはどうでしょう。

また、この時期の子どもは「自己中心性(egocentrism)」がまだ残っていて、自分と他人の視点や考えの違いが区別できないところがあります。この自己中心性とは、いわゆるジコチューのことではなく、幼児期に特有の精神構造を説明するために考えられた言葉です。 この時期は、もっぱら自己を中心とした視点から外の世界にはたらきかけ、視点を変えたり、視点と視点の関係をとらえたりすることのできない状態を指します。

幼い時は、自分以外の視点に立てないので、自分からみた左右と他人からみた左右を区別して理解することができなかったりします。物事を客観的にとらえることができず、さらには自分のことも客観的にみることが難しいため、思いついたことをなんの関連もなくただ並べたてたり、行動を反省することもありません。

そのため、大人からみれば「わがまま」と感じられる行動や、予想外の突飛な行動をとることもありますが、そうした子どもの行動を一方的にダメだと押さえつけて支配しようとするのではなく、このような過程を経て成長していくのがむしろ自然なのだ、と思えば、心の余裕を持ちやすくなります。また、このような子どもならではの視点を意識して、前もって予防線を張ることによって、思わぬ事故やトラブルを未然に防ぎやすくなります。

そしてこの時期になると、一人ひとりの子どもの性格や個性の違いも、はっきり出てきます。そのような違いが気になり、よその子どもと比較して、「どうしてできないの?!」「もっと○○しなさい!!」などと迫っては、親であるあなたにとってもストレスになりますし、子どもの成長にも悪い影響を与えることがあります。

難しいかもしれませんが、周囲との比較で焦りそうになったときは、その感情に飲み込まれないようにしましょう。自分の考えを振り返るとともに、子ども一人ひとりのペースを尊重して、あたたかく見守ってあげるようにしてください。

具体的操作期(7~11、12歳頃)

学童期にあたるこの時期は、自己中心的なものの見方から少しずつ抜け、他者の視点を知りようになりますが、まだ主観にとらわれるところも残っています。

また、この時期、具体的で目にみえるものについては、論理的な思考ができるようになりますが、まだ記号などの抽象的な概念や、事実と異なる仮想の問題を取り扱うことは十分にはできません。とはいえ、自分と他人の視点を区別しながら、複雑な物事についても徐々に考えられるようになっているので、大人を相手に深い内容の会話もできるようになってきます。

この時期になると、子どもが自分でできることも増え、育児はだいぶ手がかからなくなっているかと思いますが、その一方で子ども同士の人間関係やトラブル、その他学校での問題など、複雑で見えにくい問題も増えてきます。

親の知らないところで、知らないうちに問題が進行してしまうケースも多く、そういう意味で難しい時期ですが、信頼して放任するところと、保護者としてしっかり監視すべきところを区別して、接していけるよう心掛けたいですね。

ここまで、感覚運動期、前操作期、具体的操作期、と順に説明してきました。

その後、具体的な出来事だけでなく、仮想の問題なども取り扱える「形式的操作期」という段階もあり、そこまで進めば、(まだ経験不足で未熟なところはあるものの)大人と実質的に変わらない考え方ができる段階まできている、といえます。

以上、子どもの世界観の変化と発達の概要について、ピアジェの認知発達理論に沿ってご説明しました。

ここでひとつご注意いただきたいのは、この理論に限った話ではありませんが、一般的な発達のパターンにこだわりすぎないでほしい、ということです。どのようなペースでどのように成長・発達していくか、ということに正解はありません。一般的な尺度を子どもに当てはめて、「うちの子は発達が遅れているんじゃないか」「少しおかしいんじゃないか」などと、心配しすぎないようにしましょう。事実、子どもが成長するうえでたどる道はひとつに決まっているわけではありませんし、評価の基準や尺度もいろいろあってよいのです。

特定の枠組みにとらわれるのではなく、「こういう見方もできるよね」と前向きな使い方をするようにして、心に余裕が持てるような考え方になれるよう、できるだけポジティブな活用方法を選んでください。くれぐれも焦りや決めつけは禁物です。

さて、このように、子どもと大人は世界の見え方が全然違う、ということを前提として知っておけば、大人の視点を押し付けて「なぜ?」とイライラすることもなくなります。

また、少しずつ変化する子どもの「世界観」を共有していっしょに成長を楽しもう、という余裕のある気持ちがでてくるはずです。(ただし、自分も子どもと同じレベルに戻っていっしょに遊んでいるだけでは、「大人親」どころか「どちらが子どもかわからない」と言われてしまいますので、注意してくださいね!)

2.自分自身の「防衛規制」に気づく

「防衛機制」とは、自分の心が危機的な状況に陥ったとき、心を守ろうとするはたらきのことで、元は精神分析の分野で有名なジークムント・フロイト(Sigmund Freud)がヒステリー研究の流れの中で考え出した言葉です。

たとえば、自分自身が受け入れられない感情や考え、記憶を否定してなかったことにしてしまう「抑圧」、上司や夫など別の人に対する怒りを子どもに対して八つ当たりして発散する「置き換え」、自分の劣等感や不安を補うために自分と子どもを重ねてしまう「同一視」(学力に劣等感を持つ親が、自分のコンプレックスるを解消するために「お受験」に熱を入れるなども、この同一視にあてはまります)、本心とは裏腹な言動を取ってしまう「反動形成」(心の中で憎んでいるのに愛していると思い込んだり、利己心の裏返しで愛他主義的な行動をとる)などが挙げられます。

こういった防衛機制についても、知識としてこのような現象がある、ということを知っておくだけで、「あ、今、防衛がはたらいているかも」と自分の心の動きを自覚しやすくなります。

このような反応は病気、異常というより、本来は心を守ろうとする一時的な「安全装置」のようなもので、正常な心のはたらきの一種だと考えたほうがよいでしょう。

しかし、この安全装置がずっと働いたままだと、自分の心に大きな負担を与えることになりますし、その状態が長く続くと心の病の原因になることもあり得ます。

抑圧された葛藤や衝動が、問題行動となって表れるケースもあります。暴言・暴力、自傷行為、自殺企図、過食・拒食、浪費、依存症など……これらは、失敗した防衛機制の極端な例ですが、ここまでいたらなくても問題を引き起こす前に、自分の防衛機制を自覚して、心を調整できるようにしたいものですね。

また、親の防衛機制に対しては、子どもにも不快な感情や気分を与え、反感を持ちやすく、いろいろな親子間での問題が生じやすくなってきます。

自分自身に余裕がなくなっているときは、自分の心の動きに気づきにくいものですが、時折静かに振り返る時間をとって、自分が無理していることに気づけるようになれるといいですね。問題を自分ひとりの問題として処理しようとするのではなく(あるいは子どもの問題として片づけるのではなくて)、誰か安心して相談できる人を持つと、心に余裕が生まれ、自分を客観視しやすくなるかと思います。

そのような信頼できる相手にただ話を聴いてもらうだけでも、(たとえ具体的な解決方法を与えられなくても)ずいぶん心の整理はできるものです。くれぐれも自分や家族を追い詰めないようにしてくださいね。

3.「子育ては楽しいもの」と思い込む

次に紹介するのは、とてもシンプルな方法です。

まず、前提として「子育ては楽しいもの」と思い込んでしまいましょう。

そもそも子育ては全然苦痛ではない!楽しいこと、うれしいことばかり……と考える方も一部ほんとうにいらっしゃいます。そのような方にとっては、子育て中の苦労やトラブルも、自分の人生にとってかけがえのない思い出のひとつなのでしょう。

しかし、そう思えるには、本人の資質とともに、周囲の環境も大切です。

周囲が愚痴ばかり言っていたり、お互い比較してばかりいる環境だと、ネガティブな考えに影響され、自分も後ろ向きになりがちです。そのような集団とは適度に距離をとって、「自分にとって子育ては楽しいもの」とまずは思い込んで、自己暗示をかけて、それから子どもに接してみるのもひとつの手です。

「自己暗示」というと、まるで洗脳のようで怖く感じるかもしれませんが、これはそんな難しいものではなく、イメージトレーニングのようなものだととらえてください。

「絶対にこうしなければならない!」と理想像をかかげるのではなく、なんとなく、ゆったりとリラックスした気分で、「育児を楽しんでいる自分」の姿を思い浮かべてみてください。

どうしても不安やネガティブな考えで頭がいっぱいになってしまう、考えが堂々巡りになってしまう、という時は、お風呂にゆったり浸かったり、リラックスできる音楽を聴いたりして、緊張をほぐしてください。心身のリラックスした状態のほうが、よりポジティブなイメージを抱きやすくなります。

リラックスするための具体的な方法を以下に挙げましたので、ご自分に合う方法をさがしてみてください。

  • ①リラックスできる音楽のCDなどを聞く
  • ②体にいったん力をいれ、緊張状態にしてから力をいっきに抜く(緊張弛緩法)
  • ③アロマ、お香をたく
  • ④お風呂に入ってゆったりする
  • ⑤自分がうまくいっている光景を思い浮かべる

あなたが対象をどのようにとらえ、どのように意味づけるか……それが、あなたの言動にも影響してゆき、その結果がまたあなたに返って来ます。

いろいろな問題やトラブルが起こったとしても、それも含めて、二度とない子どもとの大切な時間……そう思えば、心の余裕を取り戻し、たとえ完璧ではないにせよ、一人の大人として落ち着いて子どもに接することができるようになるのではないでしょうか。 いいサイクルを生み出すために、まずは、イメージやとらえ方が、とても重要なのです。できるところからイメージトレーニングに取り組んでみてください。

4.ワークライフバランスについて考えてみる

さて、これまでのような方法で視点と発想を変え、落ち着きのある大人親になろうとしても、そもそも日常的に仕事や家事に追われ、時間の余裕がない状態では、精神的な落ち着きを生み出すことはとても無理です。

今、日本人の多くは、生計を成り立たせるため私生活を犠牲にしながら仕事に追われているのが現状かと思います。毎日の残業、休日出勤……家族と過ごす時間がないし、自分のための時間もとれない……このような状態で、大人としての「親」の役割を果たすことは難しいですよね。

そこで大切になってくるのは、単なる時間管理にとどまらない、「ワークライフバランス」という考え方です。

「ワークライフバランス」という言葉から、仕事と私生活の時間配分、時間的ゆとりのある生活、といったものを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、ワークライフバランスとは、「私生活の充実により仕事がうまく進み」「仕事がうまく進むことによって私生活も充実する」という、仕事と私生活の相乗効果を高め、よいサイクルをつくるための考え方や実践全般を指す概念です。

さて、ワークライフバランスを実現するには、仕事の効率を挙げることももちろん有効ですが、長時間労働を避けるためのあらゆる主体的な工夫と実践が求められます。会社員ならば定時で帰る、フリーランスも時間制限を設けないで長時間にわたって仕事をするのではなく、自分の締め切りを決める、などメリハリのある仕事をするための決意をしましょう。 人間の集中力の持続にはどうしても限界があります。また、時間的な制約のあるなかで作業をすることでこそ、創意工夫が生まれ、スキルも向上していくでしょう。

具体的には、以下のような工夫が挙げられます。

伝達能力を磨く

物事を漏れなく、ダブりなく、的確に伝える能力を向上させましょう。仕事の効率を挙げるためには、同僚やパートナー、顧客に、必要な情報を早く正確に伝えることが必須です。「言った」「言ってない」というトラブルで時間を無駄にすることのないよう、お互いの確認事項を文書やメールで残しておくのも大切です。自分不在のときに職場の業務に支障をきたすことがないか、必要な情報をいざという時にスムーズに共有できるか、日頃から意識して、体制を整えておくといいでしょう。

周囲と協力して仕事をする

自分でやったほうが早い、と思える仕事も多いかもしれませんが、できるだけチームで協力して生産性を上げるための方法を考えましょう。同僚・パートナーとの仕事の分担を、「お互いさま」「明日はわが身」の精神で、カバーし合って成果を出す、という働き方を意識しましょう。後輩や後任者を育成して、自分のピンチヒッターとして困ったときに戦力になってもらえるよう、普段から仕事を積極的に教える時間を確保し、自分個人だけではなく、「チームとしてのキャパシティ」を広げるように心がけて、仕事をするための環境づくりを進めましょう。

業務の見直し

業務そのものを見直すことも重要です。本当にその仕事は必要なのか?統合・整理することはできないか?マニュアルをつくって標準化することはできないか?……なかなかこういったことは一人の力では変えていくことはできませんが、最初の一歩を踏み出すのもその一人です。普段から問題意識を持ち、誰よりもその業務に精通して納得できる提案ができれば、きっと周囲も動いてくれることでしょう。また、このような発想を家事や育児に応用することもできます。今、負担となっていることを軽減する手段や方法はないでしょうか?ぜひパートナーと話し合ってみてください。

このようなワークライフバランスの考え方と取り組みは、仕事と私生活を充実させて余裕のある「大人親」になるための環境をつくるための必要条件です。また、それだけではなく、上に挙げたような実践方法は、職場に限らず、家庭においても役に立つスキルなのです。家庭においても、コミュニケーションやチームワークを意識して、生活を充実させる取り組みをしましょう。そこでの創意工夫は、きっと仕事にも活かせることもあるはずです。

また、子どもと接する際、自分の時間を子どものために犠牲にしている、という考え方で接していては、それが子どもにも伝わってしまいます。一人の人間として、まずは自分自身の人生を大切にし、そして自分も周囲もハッピーでいられる工夫を少しずつ広げていきたいものですね。

みなさんも「ワークライフバランス」を意識して、仕事も私生活も、お子さんとの関係も充実させてください。

5.減点法はやめよう

よく日本人は完璧主義とか、評価が辛いとか耳にします。

人から褒めらえれても「いや、でも○○だし……」「○○ができていないし……」と欠点やできなかった点に目を向けてマイナス○点と評価する減点法の考え方になりがちです。 そしてこの減点法を、自分に対しても、子どもに対してもつい使ってしまいます。ご本人は謙遜しているつもりかもしれませんが、決してこれで相手がよい気分になるというわけではなく、成熟した態度ということもできません。

減点法で評価された子どもは「○○すれば罰せられる」ということを学習し、どういうことをしたら怒られるか、ということをいつも親の顔色をみて判断しながら行動するようになります。また、自分の存在そのものも否定されたように感じ、健全な自己肯定感を高めることができなくなってしまいます。このような幼少期に刷り込まれた経験は、大人になってからも大きな影響を及ぼすといわれています。

もちろんダメなときはダメ、ということも必要なのですが、いつも減点法の評価をしていないか、ご自身を振り返り、できるだけ「できていること」や「いいところ」に目を向けていくようにしてみてください。ご自身の子育てについても「間違っているのではないか」とむやみに否定したり、「他にいい方法があるのではないか」と正解を探して右往左往しないで、できるだけポジティブな面を見るようにしてみてください。

どうしても、前向きな見方ができない、という方は、次のような「短所を長所に言い換える」エクササイズをしてみてはいかがでしょうか。

    例)
  • 飽きっぽい → 切り替えが早い
  • 優柔不断 → 思慮深い
  • いい加減 → おおらかな性格
  • 計画性がない → 行動力がある
  • 気が小さい → 慎重な性格
  • おおざっぱ → 細かいところにこだわらない
  • 単純 → 悩まない性格
  • 鈍感 → 打たれ強い
  • 協調性がない → 一匹狼、群れない
  • 空気が読めない → 自分を持っている、マイペース

……まさに逆転の発想!短所だと思っていることでも、状況が変われば長所になることだってあり得ます。実際、長所と短所はコインの裏表の関係なのです。一つの基準で価値を決めつけず、別の角度からとらえなおすこともできる、という可能性があることを知ってください。そして、ネガティブな考えに支配されそうになった時は、積極的にこの方法を使ってみてください。

6.親に協力してもらう

また、子育ての負担をすべて夫婦で解決しようとしないで、親のサポートを受ける、という選択肢もあります。かつては「親に頼るべきではない」という意識を持つ夫婦が多かった時代もありましたが、最近はかなりの割合の夫婦が、親の支援・サポートを受けて子育てを乗り切ろうとしているようです。さらには、親の協力・援助を受けることを前提に、親との同居や近居を積極的に考える夫婦も増えています。

いざというときのサポートを期待できることはもちろん、日常的に子どもの面倒をみてもらっているケースも多いようです。

親からのサポートによって、子育て・家事の物理的な負担を軽減するだけではなく、精神的な支えや、子育てのアドバイスを受けることもできます。

夫婦だけで乗り切ろうと頑張るのも立派ですが、困ったときにはちゃっかり親に頼るのもいいのではないでしょうか。過剰に親に期待するのはもちろんよくないですけど、自分たちだけでできることにも限界があります。

特にお子さんの急病やお母さんの急病・入院、2人目、3人目のお子さんの出産の時などは、子どもの世話を続けるのがかなり困難な状況になってしまうこともあります。もちろん会社は早退できるでしょうし、お休みも取れるでしょうが、病気が長引くとお仕事にも支障が出てきてしまいます。

そのような時、両親のどちらかが同居あるいは近くに住んで入れば、心強いですよね。 両親の援助に限らず、なんでも自分たちだけで解決しようとするのが、必ずしも「大人親」とは限りません。状況に応じて、親や身近な人とのネットワークを活用して、大変な子育てをなんとか乗り切ってください。

また、何かトラブルが起こったわけではないけど、たまには夫婦水入らずでゆっくり過ごして休みたい、ストレス発散したい、というケースもあるかもしれません。

いずれにしても、ストレスが溜まりに溜まって育児放棄、という事態になるよりは、親や身近な人のサポートを求めたほうがよいのではないでしょうか。

また、ご両親にとってもお孫さんの顔を見れることは、生きがいでもあるはずです。

ただし、ご両親といえども、協力してもらって当然、といった態度や甘えは厳禁です。気持ちよく協力してもらうためにも、普段から親との良好な関係を保っておくことが大切です。

まとめ

以上、子どもに対し余裕がない親が落ち着きのある「大人親」に変わるための6つの方法をご紹介いたしました。

もう一度6つのポイントを挙げさせていただきます。

  • 1.子どもの「世界観」を知り、楽しむ
  • 2.自分自身の「防衛規制」に気づく
  • 3.「子育ては楽しいもの」と思い込む
  • 4.ワークライフバランスについて考えてみる
  • 5.減点法はやめよう
  • 6.親に協力してもらう

子育てにはつねに「想定外」の出来事がつきものですが、余裕を失いそうになった時は、この6つのポイントを思い出して、少しでも「大人親」に近づけるようにしてみてくださいね。

最後に、あまり物事にこだわり過ぎずに「ま、いいか」で済ませてしまう、いい意味でのいい加減さも大切かもしれません。完璧主義や減点法でお子さんやご自身を追い詰めず、おおらかに「ま、いいか」で生きていく。そんな考え方もときには有効かもしれません。6つのポイントについても、すべてクリアしなくちゃ、という発想ではなく、活用できる考え方を無理なく取り込む、というスタンスでとらえてください。

あなたの大変な子育てが、苦痛な作業になってしまっては大変です。少しでも余裕と落着きを取り戻し、楽しく子育てを乗り越えていけるよう、期待しています。