学童保育の指導員になるには?必要な資格と給料などの待遇のすべて

学童保育の指導員になるには

学童保育指導員になるための方法や必要な資格、そして具体的な仕事内容など、あまり知る機会がない指導員の実態について述べています。給料や待遇も実体験に基づいての内容ですので参考になれば幸いです。

    目次
  • 1.学童保育とは
  • 2.学童保育指導員の仕事
  • 3.学童保育指導員になる方法
  • 4.必要な資格
  • 5.給料と待遇
  • 6.まとめ

1.学童保育とは

共働きの家庭や母子・父子家庭など、そして核家族といった社会背景の下で、親が留守にしている間、子どもたちが過ごす安全な場所が求められています。子どもたちは放課後親が帰ってくるまでの時間や、春休み、夏休みといった長期休暇の間、子どもだけで過ごすことになります。学童保育とは、親が仕事などでいない間、小学生が安全に日常をおくるための場所です。

子どもたちが「ただいま」と言って帰ってくる学童は、第二の家庭と呼ぶにふさわしい場所でなければいけません。学校で疲れた身体や心をリラックスする場であり、おやつを食べたり、学童から塾にいく子、公園に遊びに行く子と家と同じように自由な過ごし方をできる場所でもあるのです。

学童保育の内容は運営主体によって全然違う

学童保育にも様々な種類があり、公立、民間、NPO、社会福祉法人など運営する主体によっても利用時間や保育が行われる場所、一日の過ごし方の内容は全く違います。学童保育は、小学校や保育園のように指導要領や達成しないといけない課題というものがないので、学童保育の内容は完全に運営者任せとなります。最近でこそ、指導員に対しての子どもの人数、子ども一人当たりの面積などの基準もガイドラインで定められましたが、それまでは法的に守らなければいけないというものもほぼなかったくらいです。良い運営がなされるかどうかも学童運営者の力量による部分が大きいのも実情です。

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2.学童保育指導員の仕事

指導員の仕事を一日の流れに沿いながら説明していきたいと思います。

出欠確認、見守り

まず、指導員の勤務開始時間ですが、学童保育は学校が終わってから子どもを預かるので、勤務開始時間は13時ころからと遅めの時間になります。(市町村によってや民間の学童保育では11時など昼前から会議や掃除など準備をするところもあるようです。)

お茶やおやつを準備したり、部屋を整えたのち、会議が始まります。そうこうしているうちに一年生から順に「ただいまー」と登室してくるので「おかえりー」と受け入れます。このとき、誰が登室してきたか出欠状況を出欠表にとります。

その後、大体の学童保育では宿題をするスペースと遊ぶスペースが分けられているので、それぞれに指導員がつき、宿題を見たり、一緒に遊んだりと子どもの自主性に任せ、ゆったりと過ごせるように見守ります。

おやつも色々

おやつの時間になると子どもたちに呼びかけ、皆でおやつを食べます。手作りおやつを提供するところや、自分で持ってこさせる、生協で一斉購入するところなどと施設によっておやつも様々です。手作りおやつはホットケーキやフレンチトーストなど指導員が作っていました。

指導員の役割

その後は学校内の施設なら校庭で遊んだり、部屋の中で遊んだりと子どものしたいようにする自由時間があります。このときも指導員は遊具について危険のないように見守る、子どもと一緒になって遊ぶなど役割を分けて見守ります。また、正社員やそれに該当する役割の場合、事務所や部屋の中にいて、電話番や遅れて帰ってくる子の受け入れをしながら、おたよりや監査のための書類などの書類を書く仕事もあります。

遊びの時間

遊びにも、自由遊びとみんな遊びというものがあり、子どもたち自身でみんなでする遊びを決めて、どのようなルールで行うか、どういうグループ分けでするかなど話し合いをすることもあります。また、別の学童保育では指導員が提案、設定してみんな遊びの時間をもつこともありました。そのため、様々な遊びの種類を知っておくことも大切です。

17時になったら、地域別のコースに分かれて集団下校をします。施設によってはこのとき、指導員が下校に付き添う場合もあります。17時以降は延長保育となるので、延長保育に登録している子どもはおやつを食べながら保護者が迎えに来るのを待ちます。このとき、部屋の掃除やトイレ掃除をします。全員が帰る夜7時頃、部屋の整理整頓、戸締りをして退勤という流れになります。

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3.学童保育指導員になる方法

学童保育指導員になる方法ですが、求人を見つけて応募して採用してもらえれば指導員になれるとしかいいようがありません。無資格でもなれるので、実際の指導員にも様々な経歴を持った方が働いておられます。

採用されやすい経験

採用されやすい経歴は、短大や国家試験で保育士免許を取得するなど、もともと教育・保育の勉強をしている場合、または、教育・保育の勉強はしてこなかったが、子育ての経験がある、子どもに関係するアルバイトやボランティアをした経験があるなどの経験があると歓迎されます。

求人の見つけ方

求人はインターネットやハローワーク、市のHPなどでされているので、見つけることは難しくないと思います。筆者は大学で学童保育のNPO法人を紹介され、ボランティアを続けるうちにアルバイトしないかと声がかかって働いたこともあります。もし、ここで働きたいと目星がついているようだったら、ボランティアを受け入れをしているかどうか問い合わせてみるのもいいかもしれません。

4.必要な資格

放課後児童支援員

学童保育指導員には今までは専門資格がありませんでした。しかし、2015年4月より「子ども・子育て支援新制度」に伴って「放課後児童支援員」という資格が新たに創設されました。これも学童保育で正社員で働きたい方ならとっておいた方がよい資格になります。ちなみにパートやアルバイトで考えている方は無資格でも大体は採用されます。正社員でも国のガイドラインに沿っていないところや人手が足りていないところは無資格でも条件が合えば、採用してくれる場合もあります。

しかし、「放課後児童支援員」の資格の基礎要件が、保育士、社会福祉士などの資格を持っている、高卒以上で二年以上児童福祉事業に従事している、教員免許をもっていることであるので、全く未経験である方はこの資格を取ることはできません。この基礎用件を満たした上で、都道府県知事が行う研修を終了すると、「放課後児童支援員」の資格を取得することができます。

勉強するならコレが一押し!
放課後児童支援員都道府県認定資格研修教材

    本教材の充実した内容構成をご紹介
  • 第1部 認定資格研修を理解するために
  • 第1章 子ども・子育て支援新制度と放課後児童クラブ
  • 第2章 放課後児童クラブ運営指針の策定の背景と意義
  • 第3章 認定資格研修の意義と内容
  • 第2部 放課後児童支援員認定資格研修の講義内容
  • 第2部のみかた
  • 科目一覧
  • 1 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の理解
  • 科目① 放課後児童健全育成事業の目的及び制度内容
  • 科目② 放課後児童健全育成事業の一般原則と権利擁護
  • 科目③ 子ども家庭福祉施策と放課後児童クラブ
  • 2 子どもを理解するための基礎知識
  • 科目④ 子どもの発達理解
  • 科目⑤ 児童期(6歳~ 12 歳)の生活と発達
  • 科目⑥ 障害のある子どもの理解
  • 科目⑦ 特に配慮を必要とする子どもの理解
  • 3 放課後児童クラブにおける子どもの育成支援
  • 科目⑧ 放課後児童クラブに通う子どもの育成支援
  • 科目⑨ 子どもの遊びの理解と支援
  • 科目⑩ 障害のある子どもの育成支援
  • 4 放課後児童クラブにおける保護者・学校・地域との連携・協力
  • 科目⑪ 保護者との連携・協力と相談支援
  • 科目⑫ 学校・地域との連携
  • 5 放課後児童クラブにおける安全・安心への対応
  • 科目⑬ 子どもの生活面における対応
  • 科目⑭ 安全対策・緊急時対応
  • 6 放課後児童支援員として求められる役割・機能
  • 科目⑮ 放課後児童支援員の仕事内容
  • 科目⑯ 放課後児童クラブの運営管理と運営主体の法令の遵守
  • 第3部 関係法令・通知
  • 児童福祉法(抄)(昭和22年12月12日 法律第164号)
  • 子ども・子育て支援法(抄)(平成24年8月22日 法律第65号)
  • 子ども・子育て支援法施行規則(抄)(平成26年6月9 日 内閣府令第44号)
  • 児童福祉施設の設備及び運営に関する基準(抄)(昭和23年12月29日 厚生省令第63号)
  • 放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準(平成26年4月30日 厚生労働省令第63号)
  • 放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準について(平成26年5月30日 雇児発0530第1号)
  • 「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準について」の留意事項について(平成26年5 月30日 雇児育発0530第1号)
  • 「放課後児童クラブ運営指針」の策定について(平成27年3月31日 雇児発0331第34号)
  • 職員の資質向上・人材確保等研修事業の実施について(抄)(平成27年5 月21日 雇児発0521第19号)
  • 子育て支援員研修事業の実施について(抄)(平成27年5月21日 雇児発0521第18号)
  • 「放課後児童健全育成事業」の実施について(平成27年5月21日 雇児発0521第8 号)
  • 「放課後子ども総合プラン」について(平成26年7月31日 26文科生第277号・雇児発0731第4号)
  • 社会保障審議会児童部会放課後児童クラブの基準に関する専門委員会報告書~放課後児童健全育成事業の質の確保と事業内容の向上をめざして~(平成25年12月25日)
  • 放課後児童クラブに従事する者の研修体系の整理~放課後児童クラブの質の向上のための研修企画検討会まとめ~(平成27年3月24日)

5.給料と待遇

給料

アルバイトだったら時給800円など、NPO法人でお金のないところは最低賃金ぴったりのところもありました。公立の時給は民間よりはよく、1000円前後ということもあります。基本は午後だけの半日仕事のため、給料はその分低い傾向があります。正社員になると、保育士と同程度の額面14万円~16万円程度出る場合もありますが、本業としてやっていくには少し心もとない金額です。公立ではボーナスも20万円ほどですが、夏季冬季と、もらえました。

待遇

公立は3年の任期付き職員でしたが、有給もきっちりとることができました。また、産休育休制度があったりと公務員に準じた待遇だったので、任期付きということを除けば、割と恵まれていたのかなと思います。民間は休みの点でいえば、公立より休みはとりにくいといえるでしょう。

6.まとめ

学童保育指導員の現状はどうだったでしょうか。給料は低いですが、働く時間が短く自分のライフスタイルに合わせて働くことができるので、そこはメリットでもあるのかなと思います。子どもに関わる仕事をやってみたいとお考えの方はぜひ一度、挑戦されてみてください。

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