栄養バランスのいい離乳食の作り方!保育園調理師の月齢別におすすめ

栄養バランスのいい離乳食

離乳食って、栄養バランスを考えるのがめんどう~って思っていませんか? 保育園の給食で毎日離乳食を作る調理師が、簡単で気楽な離乳食の作り方をお教えします。月齢別おすすめメニューも参考にしてみてください。

    目次
  • 1. 赤ちゃんにとっての栄養バランスとは?
  • 2. 月齢別、離乳食おすすめメニュー
  • 3. 超簡単!だし汁をとってみよう
  • 4. 素材の味を生かした離乳食の作り方

赤ちゃんにとっての栄養バランスとは?

赤ちゃんにとって、栄養バランスは必要でしょうか。もちろん必要ですね。でも、それは段階によって違います。

というのも、離乳食はこんなステップになっています。

                        
    離乳食と授乳のバランス
  • 離乳初期(1回食)5~6ヵ月離乳食10% + 授乳90%
  • 離乳初期(1~2回食)5~6ヵ月離乳食20~30% + 授乳80~70%
  • 離乳中期(2回食)7~8ヵ月離乳食30~40% + 授乳70~60%
  • 離乳後期(3回食)9~11ヵ月離乳食60~70% + 授乳40~30%
  • 離乳完了期(3回+補食)12~18ヵ月離乳食75~100% + 授乳25~0%

こうやって見ると、食事が離乳食を上回るときは、9~11ヵ月ごろですね。1日2回食事をとるようになるころに、徐々に、栄養バランスを意識していけばいいのかな、くらいに思った方が、お母さんたちも気が楽になるような気がします。逆に、母乳の人は、自分の栄養バランスを考えた方がいいともいえそうです。

1回食のころは、赤ちゃんが母乳やミルクという液体から、違う食べ物を口に入れるのに慣れるステップを大切にしたほうがいいようです。

2回食べるようになってきたら、ご飯やパンなどの穀類と、野菜類、肉や魚、豆などのたんぱく質がバランスよく組み合わさった食事を徐々に意識していけばいいのかな、と思います。

そうはいっても、相手は赤ちゃん。用意したものを全部食べるとも限りません。お母さんたちが切羽詰まることが何よりも赤ちゃんによくないことなので、今日はこれくらい食べてくれたな、おりこうさん!くらいの気持ちがベストでしょう。


月齢別、離乳食おすすめメニュー

栄養バランスのいい離乳食

では、実際にどうやって離乳食を作ったらいいのでしょうか?結局は、離乳食は、こらなくっていいんです。

生まれてわずか1年半以内のお子さんたちです。お母さんの母乳やミルクでとっていた栄養を、徐々に直接食材を食べて吸収していくプロセスです。

「こんな食材ある」、「あんな食材ある」と、味や、食感などに慣れていくステップだと考えると、1つ1つ食材を味わえるように出せばいいんだな、と思えます。

            

① 離乳初期(1回食)5~6ヵ月

     

とろとろのペースト状をひとさじから。米から始めて、慣れたらパン、うどんなど炭水化物、慣れてきたら、人参やかぼちゃなど、あくが少なめの野菜や、豆腐や白身魚などをペーストにして、少しずつあげてみましょう。

  
    おすすめメニュー
  • やっぱりおいしい白いおかゆ

お米から炊くとやはりおいしいです。水分量の目安は。

                
  • 10倍がゆ  米1:水10(5~6ヵ月ごろ)
  • 7倍がゆ  米1:水7(5~6ヵ月ごろ)
  • 5倍がゆ(全がゆ)米1:水5(9~11ヵ月ごろ)
  • 軟飯  米1:水3(9~11ヵ月ごろ、12~18ヵ月ごろ)
  • ごはん 米1:水1.2(12~18ヵ月ごろ)
  • ★鍋で作る場合
  • 厚手のなべに分量の米と水を入れて、30分くらい給水させます。ふたをして、強火にかけ、ふいてきたら、火を弱め、30分くらい炊き、火をとめて10分ほど蒸らすと、おかゆができます。

    おかゆは、作りながら、水分量や火加減など、自分なりに調整していったほうがいいです。水分量は、1回に炊く量が少ないほど、水の割合を多くしてみるなど工夫してみてください。

    全がゆを目安に作って、もっとやわらかくしたければ、さらに水を足して煮て、すりつぶすなど、赤ちゃんに合わせた形状にしていく方法もおすすめです。

      
  • ★コップで作る場合
  • 米と水を深めの容器に入れ、ご飯を炊くときに、炊飯ジャーの中央に置くと、炊きあがります。

  • ★ごはんからおかゆを作る場合
  • 全がゆを作る場合は、ごはんと水は1:5くらいを目安にして、ごはんと水を厚手の鍋に入れ、火をかけます。沸騰したら、弱火にして、様子をみながら20~30分ほどたくとできあがりです。

                             

    おかゆは、まとめて作って、1回分ずつ冷凍しておくと便利です。

    ② 離乳初期(1~2回食)5~6ヵ月

    ちょっとドロッと感を出した、ポタージュ状をひとさじから。食材をすりつぶした状態で水分を少なめに加えたら、ポタージュ状になります。食材の味、食感になれるステップに。

      おすすめメニュー
    • おかゆにプラスして、ペーストを1品

    人参をゆでて、すりつぶし、だしを加えてペースト状にします。他には、さつまいも、かぼちゃなどもおすすめです。ペーストの状態は、赤ちゃんの食べ具合を見ながら、さらさら→ちょっととろとろへ、と調整してみてください。

    ③ 離乳中期(2回食)7~8ヵ月

    豆腐くらいのかたさに。大きさは、みじん切り程度。いよいよ固形の世界がスタートです。納豆や魚、鶏肉など、たんぱく質の種類も増やしていきます。

     
      おすすめメニュー
    • かれいの煮つけ

    離乳食には、カレイやタラなど白身魚がおいしいですよ。ちょっと高いけど、赤ちゃんの分だけ1~2切れ買っておくと便利です。

    初期のころは、白身魚をだしで煮て、つぶしてみます。食べられるようになったら、少しずつ形を大きくしてみます。

    中期ごろは、だしで煮た白身魚を切って、みじん切りにした人参やたまねぎをだしで煮て、片栗粉でとろみをつけ、かけると、白身魚の野菜あんかけに。

    後期や完了期ころにおすすめの白身魚レシピは、おさかなつくね。ゆでたじゃがいもとだしで煮た白身魚をつぶします。まるめて焼くと、とても香ばしくて、おいしいです。

     

    ④ 離乳後期(3回食)9~11ヵ月

    バナナくらいのかたさで。みじん切りから、粗みじん切り程度に、ちょっとずつ固形を大きくしていきます。すりつぶす力もついてくるので、根菜や葉物などもやわらかく、細かくして出していけます。

      おすすめメニュー
    • 離乳食の最強の味方。野菜スープ

    昆布とかつお節でとっただし汁(あとで作り方は説明しますね)に、季節の野菜を入れて煮込むだけ。素材の味がしっかり出ておいしければ、味つけは、ほとんどしなくてもOK。

    後期、完了期のころは、好みで、塩、しょうゆ、みそ、トマトピューレなどを少量加えて、味に変化をつけてみてください。

    野菜スープのいいところは、その時期に合わせた野菜の切り方ができるところです。後期だと、粗みじん切りの野菜を煮込みにして、食事のときには、お皿に取り出してあげていけば、いろんな食材が味わえます。

    離乳食は、特別なことをしなくても、このように1つ1つ食材を味わうプロセスと考えると楽になりますね。

    ⑤ 離乳完了期(3回+補食)12~18ヵ月

    やわらかい肉団子くらいのかたさに。いよいよ離乳の完了へ向かっていきます。完了するころには、1㎝弱くらいのコロコロの大きさに。家族で食べる食事の食材から取り分けて、薄味で食べていくこともできるようになります。

      おすすめメニュー
    • いろいろ手づかみ食べメニューを

    いよいよ手づかみ食べ全盛期です。周囲は大変だけど、自分で食べたい意欲をサポートするころだと腹をくくり、手づかみ食べメニューを出してみましょう。

    スティックトースト、野菜スティックなどがおすすめです。あとは、肉団子というかハンバーグです。みじん切りにした玉ねぎを軟らかく煮て、鶏肉と片栗粉と一緒に混ぜ、手に持ちやすいサイズにして焼くと、大喜びです。

    他には、なんでもお焼きがおすすめ。小麦粉に、ゆでてつぶしたかぼちゃを加えて、油で焼くだけ。スティック状に切ってあげれば、食べやすくなります。

    ほかにも、ほうれんそう、さつまいも、にんじんなど、野菜を変えて同じようにゆでてつぶして作ると、色も変わってきれいですよ。

    特にお焼きにおすすめの食材は、とうもろこし。ゆでたとうもろこしやコーンの実をペーストにして、小麦粉と混ぜ、焼くと、とても香ばしくてきれいなお焼きになります。クリームコーンを使うとさらに簡単ですね。

    超簡単! だし汁をとってみよう

    「え~、だし汁??めんどう」と声が聞こえそうですが、ほんとうに簡単なんです。保育園でも、昆布とかつおぶしのだし汁で、すべての離乳食を作っています。

    昆布を5㎝くらいの長さに切って、保存容器にストックしておきます。片手鍋に水を入れて、昆布ひと切れを入れて、時間があれば30分くらい浸しておきます。

    時間がなければそのまま火にかけて、沸騰してきたら、火を弱めて、しばらく煮て、色が出てきてもういいかな(ここらへん適当で)と思ったところで、ひとつかみのかつお節を入れ、火をとめます。しばらくおいて、こせば、おいしいだし汁ができあがりです。

    冷凍ストックするもよし、冷蔵庫に入れて、料理のたびに小出ししていくもよし、本当に簡単ですよ。

    離乳食は、素材の味を知っていくプロセスとわかれば、できれば楽ちんに作れるだし汁をベースに、素材を煮ると、赤ちゃんの味覚も豊かになります。

    ちなみに、だしをとった昆布とかつお節は、再び水を入れて加熱して、沸騰したらちょっとかつおぶしを入れてさらに煮れば、2番だしとして、煮ものやみそ汁などの料理に使えます。

    昆布は、その都度冷凍しておくと、まとまったときに、千切りにして、ごま油と砂糖しょうゆ酒などで甘辛く炒め煮すれば、大人の一品になります。

    素材の味を生かした離乳食の作り方

    毎日離乳食を作っていると、しっかりとれただし汁に、食材を煮込めば、もう十分おいしいんです。しょうゆやみそを使ってしっかり味つけした料理は、まだまだいらないんですね。

    赤ちゃんにはやっぱり薄味がいちばん。家庭では、徐々に、ご飯類と、肉や魚、大豆などのたんぱく質類、旬の野菜をバランスよく出せるように、食べられるようになってくれば大成功だと思います。

    保育園では、離乳食の次に食べるお兄さんお姉さんたちの乳児食&幼児食につながるように、同じメニューの食材から取り分けるイメージで、離乳食を考えています。

     

    家庭でも、大人の食事を一緒に食べることにつながる離乳食として、大人の食材をちょっとペーストにしたり、スティックにしたりと、かたちを変えればいいんだな、と考えれば気楽ですね。

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