掛け算をなかなか覚えられない子どもにおすすめの覚え方と教え方


掛け算の覚え方と教え方

掛け算をなかなか覚えられない子どものためにおすすめの覚え方や教え方を紹介しました。丸暗記を否定するわけではありませんが理解して覚えていくことで本物の学力が身につきます。勉強だと思わせないで自然な形で身につけさせることもテクニックの一つです。

    目次
  • 1.子どもがなかなか掛け算を覚えない理由とは
  • 2.基礎力を充実させる
  • 3.棒暗記にたよらない
  • 4.日常生活とかかわらせて定着を図る

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子どもがなかなか掛け算を覚えない理由とは

まず、掛け算のおすすめの覚え方や教え方を紹介する前に親御さんの方で明らかにしておかなければならないことがあります。それは、子どもは何故掛け算を覚えることに苦労しているのか、ということです。

親御さんの中には算数には苦労せずに掛け算もさっさと覚えてしまった、というかたもいらっしゃるとはおもいます。苦労せずに覚えてしまったというかたは気合で覚えたという方と無意識的に日常生活との関わりを見出すことによって定着しやすくしていた、という二通りの理由が考えられますが、いま掛け算で苦労している子どもはその両方のやり方は実施していないということになります。

なかなか掛け算を覚えることができない、という場合、掛け算の単元に至るまでの足し算などでつまづいているか、計算力が掛け算を身につける上で最低限必要なレベルに達していないか、それともいままでただ棒暗記でやり過ごして本質を理解していないか、果ては算数にすでに抵抗意識があるために学習意欲が低下しているか、といった理由が考えられます。次の章から一つ一つの原因に対する対処法を説明していきますね。

基礎力を充実させる

はやく掛け算のおすすめの覚え方や教え方を教えてくれー、という声が聞こえてきそうですが、はっきりいいますが、その場しのぎの覚え方というものは将来確実に数字や数式に対する理解や関心を失うことにつながってしまいます。

確かに掛け算を覚えるだけなら 1×1=1…いんいちがいち のようにして言葉として覚えるやり方は便利で、原理を心から理解している小学生に対しては有効な方法なのですが、なかなか覚えられない、という子どもはそもそも原理を理解していないためにとにかく覚えればよい、という発想に至ったり、よくわからないものを”覚えさせられている”という感触をいだき、学習意欲が削がれるために定着率が悪い場合があります。

なぜ、よくわからないものなのでしょうか。

掛け算というものは単純で 2×3=6 という数式は 2+2+2=6 という意味であり、言葉にすれば”2個の何かが3セットある=合計で6個ある”ということなのですが、この一番大切な理屈をすっ飛ばしてしまうと算数が訳の分からないものになってしまいます。足し算を使って説明したように掛け算を習う段階で足し算はバッチリ自由自在に使いこなせていなければどうやっても心の底からものにすることは不可能です。

このままでは授業についていけなくなってしまう、と焦る気持ちはとてもわかりますが、そんな時こそ前に戻って一からきっちり身に着けていく姿勢が重要です。その場その場で一時しのぎをしたところで最初はうまくいくかもしれませんがいずれ崩れ去る時が来てしまいます。基礎力を充実させることで掛け算を覚えやすくなる、ということがあります。決して基礎を甘く見てはいけません。やり直すなら早いに越したことはありません。できるところから始めていくことで子どもの学習意欲が復活する可能性も高いです。

棒暗記にたよらない

掛け算を覚えられない子どもにおすすめの覚え方の一つとして棒暗記に頼らず、日常生活の中で定着させていくという方法があります。ここから先に話すことは計算力などの基礎的な事項が自由自在に使いこなすことができるという前提のもとでの話になります。繰り返しになりますが、一時しのぎは本当に子どものためにならないので基礎力をしっかりつけましょう。

掛け算を1の段から9の段まで、いわゆる九九を唱えて覚えるという方法で覚えることができるという子どもは良くも悪くも素直に言われたとおりに覚える子どもで、中には意味を理解していないけれどもとりあえず覚えていればテストで困らないという発想のもと覚えている子どももいます。この覚え方は理屈をすっ飛ばそうと思えばすっ飛ばすことができ、おまけに必要十分な量を網羅しているためシンプルです。

日本語で唱えるためそこそこ覚えやすいということはあるようですが、子どもの中にはこのようなやり方に納得がいかない、という場合があります。そのような場合には日常生活の中で浸透させていくことが重要ではないでしょうか。

このやり方に不満がある、というのは言い換えれば実生活とのかかわりが見出せないという意見です。もちろん今後の算数や数学の学習では実生活とのかかわりが薄いものもありますが、算数というものに触れ始めた人にとっては実生活とのかかわりをどうしても見出して具体例を考えてみたいと思うものです。どうかこのような意見を聞いた時に否定せずに一緒に考えてあげてください。

時間や手間はかかるかもしれませんが一緒に考えてあげることで数字にたいして抵抗意識をなくすための重要なポイントなのです。丸暗記は便利なのですが思考の種を時としてそいでしまうこともあるのです。では、次の章で具体的にどのようにすれば良いのかを説明します。

日常生活とかかわらせて定着を図る

日常生活とかかわらせて定着を図る、という作戦を実行する前に注意事項があります。それは無理やり日常に掛け算を絡めたり、しつこく掛け算の話題をだす、ということは避けてください。学校の言われたとおりに覚えることができない、という場合多くは算数に対する抵抗感を感じていることが多いのです。算数から開放された日常でも算数ばっかりの生活になってしまったらそれこそ算数に対して心を閉ざしてしまいます。

正直言って高校の数学は理解しなくても職種にもよりますが生きる上で困ることはありません。しかし小学校の算数は別で社会活動に直接関わるものです。ですから、小学校の算数で詰まったままおとなになるのは非常に困ったことなのです。あまり算数であることを意識させないような言葉遣いをすることで本人も気づかぬうちに定着していることでしょう。

早速具体例を挙げてみます。例えば買い物に行った時に納豆のコーナーに子どもを連れて行って、一つの納豆のパックには三つ小分けされた納豆が入っていることをテーマにして「今日納豆のパック3パック買うけど全部で(一回の食事で小分けにされたものの一つ消費する前提で)何回食事すると食べきれる?」のようにさり気なく聞いてみてください。親御さんがお子さんに助けを求めるかのように聞いてあげると頑張って答える気力が湧くとおもいます。

また、慣れてきたらちょっと複雑にして学校のテストの文章題のように聞いてみると自然に学力がついてくることでしょう。自由自在に使いこなせるようになってきたら割り算の要素を含んだ質問をしてもよいでしょう。掛け算と割り算は(厳密に言えば数学的に同じ操作なのですが)対になるような存在なので相互に考えることで理解をより深めることができます。

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